日々接客業務をこなす中で、ふと接客業に向いていないと感じる瞬間もあるでしょう。
以下のようなシーンで「自分は接客業に向いていないな。」と感じることもあったのではないでしょうか?
- お客様からの理不尽なクレームに頭を下げている時
- お客様からのオーダーの抜け漏れを指摘された時
- お客様との会話がうまく続かない時
- 1日中動き回って出勤終わりには体力が限界を迎えていた時
お客様との楽しい会話やお客様の満足度を上げるためのさりげない気配り等の接客業の楽しい一面に憧れを感じて、入社するも実際業務に従事してみると自分に向いていないと理解できるケースも少なくないでしょう。
この記事では接客業に向いていない人の特徴や接客業からの転職活動を成功させるためのポイントについてご紹介していきます。
- 接客業に自分が向いているか
- 接客業からの転職活動を成功させるためのポイント
この記事を読んで接客業に自分は本当に向いていないのかを改めて再確認した上で、もしやはり向いていないと感じた場合は、接客業からの転職活動を成功させましょう。
この記事の目次
接客業に向いていない人の特徴
接客業に向いていない人にはどういった特徴があるのでしょうか?ここでは、接客業に向いていない人の特徴についてご紹介します。
あなた自身に心当たりがないかぜひ確認してみましょう。
コミュニケーションが苦手
接客業ではお客様とのコミュニケーションが店舗に対する満足度に大きな影響を与えるため、初対面の人と信頼構築ができるコミュニケーションスキルが必要不可欠です。
コミュニケーションスキルは勉強のように座学のみで培われるものではありません。
コミュニケーションスキルは人と会話した回数や深さで培われる部分が大半のため、一長一日で身につけるのは難しいですね。
お客様との会話していく中で信頼関係を構築して「またこの店に来たいな。」と感じてもらうにはコミュニケーション能力が不可欠でしょう。
臨機応変な対応力がない
お客様からの想定外の要求があったり、お客様同士のトラブルや店舗へのクレームに直面した場合、ルールに囚われない臨機応変な対応が求められるシーンもあります。
特にクレーム対応やお客様同士のトラブルにおいては、お店で決まっているルールに事務的に従うだけでは「マニュアル通りに対応して済むと思うな!」と言われて、かえって事態を悪化させてしまいかねません。
お客様の状況を踏まえて「今お客様が心の奥で求めていること」を察知した上で、臨機応変な対応によって問題解決を行う能力が必要とされます。
業務上のルールを踏まえた上で、臨機応変に対応できる柔軟性がないと接客業は難しいでしょう。
メンタルが弱い
接客業は労働時間も長くなりがちで、労働時間中はほとんど会話したり動いている状態のため、激務です。
また、自分の接客対応した内容ではないクレームで暴言を吐かれるケースも少なくありません。
実際、厚生労働省の平成28年上半期雇用動向調査結果の概要によると、宿泊、飲食サービスの離職率は16.7%と他産業と比較した際に、圧倒的に高いのも事実です。
引用元:「飲食業界の転職、実態から成功のコツまで」転職Hacks
メンタルが弱く、激務や長時間労働、お客様からのクレーム等にたえられないような場合、接客業を続けるのは困難でしょう。
自尊心が高い
自尊心が高過ぎると、お客様から理不尽な要求をされた際につい感情的に反論してしまうことや、納得していないことが表情に出てしまうことがあるでしょう。
今やweb上での評価が新規客の集客にダイレクトに影響を与えるような時代です。
お客様に反論すると、本来お客様自身に非があるような出来事でも、あたかも自分は悪くなく店が全面的に悪いといった評価をweb上に書き込まれることも少なくありません。
また、一般企業においても共通することですが、素直さがないと上司のアドバイスを受け入れて成長することができません。
自分のやり方にこだわった結果、トラブルに発展するケースも接客業では少なくないでしょう。
以上のことから、プライドが高い人は接客業に向いていないと考えられます。
他人への配慮が苦手
接客業において、お客様を取り巻く状況はリアルタイムで変化していきます。
お客様一人一人の状況の変化に合わせて、お客様が口には出さないけれども求めていることを先回りしてサービス提供することが、お客様の満足度に繋がります。
逆にお客様が先に気づいてしまい、なかなか求めているサービス提供がされない場合、店舗としてのサービス全体の満足度に悪影響を与えるばかりでなく、最悪の場合クレームにも繋がりかねません。
お客様の求めているサービスを先回りして提供する気配りができない場合は、接客業で周囲より1つレベルの高い接客を実現することが難しいと言えるでしょう。
体力がない
接客業は基本的にお客様とのコミュニケーションや配膳、会計等で労働時間中、常に動き回っている状態であることがほとんどです。
体力がないと、疲れが接客時の表情にも表れ、お客様にも余計な不安を抱えさせてしまいます。
短気ですぐに怒る
接客業に従事していると、お客様や他の従業員や上司から理不尽なことを言われるシーンが多々あります。
接客業にはカスタマーからの過剰な迷惑行為を表すカスタマーハラスメント(カスハラ)という言葉があります。
例えば、以下のようなケースはカスハラに当たります。
飲食店の店員を ホテルに誘う 下品なちょっかいの出し方する客 を見かけました
店員はイヤがってます
男が出て警告しますが
次が 心配ですよね 最悪 警察に通報する場合 罪は 何ですか?
やめさせる脅しにも使えるので 教えてください引用元:yahoo知恵袋
総合旅行プラットフォーム「エアトリ」を運営する株式会社エアトリが実施した調査によると、接客業経験者の中でカスハラを受けた人の割合は実に47.1%にも昇ります。
「エアトリが「カスハラ」に関するアンケート調査を実施」株式会社エアトリ
短気な人がカスハラにあった際に、こみ上げる怒りの感情を抑えることができないと、接客業のタブーである店員とお客様の喧嘩に繋がりかねません。
SNS等で拡散されると、店舗にとって大きな打撃となるでしょう。このような理由から短気な人は接客業には向かない傾向にあります。
接客業が向いていない人の転職のポイント
接客業が向いていないと感じて、転職を考える際にはどのような点に注意して転職活動を行えば良いのでしょうか。
何故向いていないのかを深く考える
まずは接客業が何故向いていないのかをなぜを繰り返すことで、深く考えましょう。
接客業といっても向いていないと感じやすい様々な点があるでしょう。具体的には、以下のような内容で接客業に向いていないと感じることがあるかもしれませんね。
- 体力が続かなくて、長時間労働がつらい。
- 初対面のお客様とのコミュニケーションが苦手
- 気遣いができない。
- マニュアル通りのことしかできない。
いずれにせよ、「なぜ」を5回程度繰り返して接客業が向いていないと感じる理由の本質を追求することが重要です。
トヨタの社員が実際に問題が発生した際の原因を探る際にこの方法を活用していることで有名です。
例えば、以下のように「なぜ」を繰り返すことで、本質的な原因に迫りましょう。
fa-arrow-circle-right「初対面のお客様とのコミュニケーションが苦手。」
fa-arrow-circle-right「初対面の人と何を話していいのかわからない。」
fa-arrow-circle-right「自分自身が人見知りだから。」
fa-arrow-circle-right「自分の興味があるものが好きな人としか話して来なかったから。」
fa-arrow-circle-right「自分は興味があるものに共感できる人としか仲良くしたくなかった。」
このように5階なぜを繰り返すことで接客業が向いていない本当の理由に迫ることができるのです。
向いていない原因から仕事選びの基準を作成
接客業が向いていない本当の原因を特定できたら、その原因をもとに仕事選びの基準を決めましょう。
本当の向いていない原因を突き止めてから、仕事選びの基準を定めることで、自身に向いている可能性が高い仕事を抽出することができます。
例えば先ほどの例から転職先の仕事選びの基準を決めると、以下のようになります。
↓↓↓
基準:専門的な業務(技術職等)を中心に仕事を選ぶ
転職先選びに迷ったら転職エージェントを活用する
もし上記の流れで転職先を選ぼうとしても、自分に合った仕事がよく分からないような場合は転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
転職エージェントに相談することで、様々な経歴を持つ転職希望者を転職成功まで導いてきた実績に基づいた転職先の提案を行ってくれます。
当然接客業から別の業界への転職希望者を転職成功させた実績も豊富にあります。
これまでの接客業出身の転職希望者各個人にあった転職先を紹介して、転職成功に導いてきた実績に基づいてあなたの適正に合った転職先を紹介してくれるでしょう。
まとめ
接客業は店舗にいるお客様がそれぞれ今どのような状況で、どのようなことを求めているのかを把握して、最適なサービスを提供することが満足度に繋がります。
もし今回挙げたような向いていない人の特徴に当てはまるような場合、上記のようなサービスを提供することは難しいでしょう。
もし今回の特徴に当てはまって、接客業に向いていないという気持ちが強まった場合、まずは接客業に向いていないと感じた本質的な原因から転職の際に重視する基準を決めることから始めましょう。