銀行員を辞めたいと感じる人は多く存在します。
銀行員は世間から憧れの眼差しを受ける一方で、銀行特有の減点評価主義や派閥争い、過酷なノルマ、突然の異動・転勤など辛いこともたくさんある仕事です。
実際に以下のような辛い出来事を感じた経験のある方も多いのではないでしょうか?
- ミスが許されない職場環境に疲れた
- 上司からのノルマへの過酷な追求
- 飲み会が多すぎる
- 達成すべきノルマが多すぎる
- 過酷な出世競争
- 家族や友人への金融商品の営業をしないといけない
- 朝から晩までの激務や休日出勤で体が限界
銀行員の辛い部分は、他にも挙げだしたらキリがないほどにありますが、銀行員を辞めたらその先にはどんな未来が待っているのでしょうか。
そこでこの記事では、銀行員を辞めたい理由として多く聞かれることや銀行員を辞めてよかったこと・後悔したこと、銀行員の転職先として人気な業界についてご紹介していきます。
- みんなが銀行を辞める理由
- 銀行員を辞めるメリット・デメリット
- 銀行員に人気の転職先業界
この記事を読んで、銀行員を辞めた後の自分について考えを巡らせて、本当に銀行員を辞めるべきなのか・どんな業界に転職するかを考える材料にしてください。
銀行員をやめたい理由
銀行員を辞めたいと感じる理由はどのような理由が多いのでしょうか?
ここでは銀行員を辞めたい理由として多く見られた内容についてご紹介します。
銀行員に向いていない
必死に勉強をして有名な大学を出た後、「将来安泰な企業に就職して、親を安心させたい、周囲の期待に応えたい。」といった気持ちから銀行に入行する方も多いでしょう。
しかし、そもそもの業務に関する興味が薄いため、思った以上の激務や繊細さを求められる作業に精神的に疲れる人も少なからずいます。
興味の薄いにも関わらず、朝から晩まで仕事を行う中で、「自分にはこの仕事は向いてないかもしれないな。」と感じることも無理はありません。
「私は元銀行員です。精神的に参って辞めました。原因は段取りの悪いところです。思い詰めて発達傷害ではないかと疑った時期もありました。検査などいろいろ受けましたが、結局はよくわかりません
。銀行が合わなかったのか、発達傷害だったのか、単に不器用なだけなのか…3年ほどずっと悩みましたが結論が出ません。なので考えるのは辞めました。ミスを減らす、しっかりと記録する、確認は怠らない。基本的な行動を身に付けようと思います。病気に逃げるのもやめました。
皆さんの中で私と同じように苦悩されてる方はいらっしゃいますか?またどのように克服されていますか?」引用元:yahoo知恵袋
「大手銀行の正社員で働いています。
仕事は窓口にでたり、事務をしたりしています。正直大雑把な性格の自分には、すごく向いてないと思います。
マニュアル通りに仕事をこなし、些細な違いですら許されないため、プレッシャーがあります。
それでも仕事は、頑張ってこなしています。今はまだ2年目に入ったところで、まだまだこれからです。
しかし自分には向いてないと思っていること、仕事が楽しくないこと、
仕事中にイライラしてしまうこと、などから、転職を考えるようになり、他に興味のあることもできました。今は興味のあることに関して勉強をしているのですが、それでもたまに、迷いがあります。
たまにすごく怖くなるんです。親の反対もあり、誰も応援してくれない孤独感もあります。
親の言い分としては、「どこに行っても同じ」「転職して今の会社よりもよくなると思えない」
ということのようです。でも仕事中にずっとイライラしたり、精神的に疲れていたりと、結構限界です。
2年は働くつもりですが、2年目になってから、任される仕事も増え、ますますしんどいです。何よりも今まで1度も仕事が楽しいと思ったことがありません。
私は甘いでしょうか?みんな仕事は仕事と割り切っていて、楽しくないから転職、
なんて人は、甘ちゃんですか?!今正社員で働いていることは、恵まれていることなんでしょうか?」引用元:yahoo知恵袋
転勤や異動に耐えられない
メガバンクを初めとする地方銀行以外では、突然土地勘のない場所への転勤を命じられるケースも日常茶飯事です。
これまで自分が住んでいた場所と比べて、文化の違いを感じたり、家からお店までが遠すぎて車を購入しなければならないような場合もあるでしょう。
こういった突然の転勤や人事異動に耐えられなくなる人が一定数いることも無理はありませんね。
「自分は今年から大学を出て銀行員になって働いています。
自分は渉外係(営業)になって働く事が決まり、全く縁もゆかりも無く土地勘もないド田舎に一人で赴任しています。
地元とは全く違う聞きなれない方言に加え、
車が無いと動けないこの土地に
ストレスが募る一方です。
(TVの民放が2つしか入らない様な地区です)更には、自分のみ20代で周りは既婚者の40代ばかりで全く同世代との関わりもなく、
地元の友達と携帯で連絡を取る以外はいつも一人ぼっちな状況も辛くかんじております
(周りは役職持ちで皆さん子持ちの為、職場以外では関わりが無い状況です。金融機関で言う所謂”上席”な方なので気を使ってしまいます)それに加え金融機関に付き物の
激務による疲れとストレスがかなり溜まっています
体力、精神的に参っている日常です」引用元:yahoo知恵袋
ミスが許されない環境に疲れた
他の企業と銀行の文化は大きく異なります。
大きく違う文化の1つとして
「困難な問題に挑戦するよりも、ミスをせずに着実に仕事をこなす方が評価が高い」ということが挙げられます。
通常の企業では、自ら手を挙げて業務を自主的にこなして成果を上げることが評価されるケースが多いでしょう。
しかし、銀行は減点主義。
失敗は出世の命取りとなり、出世競争に敗れたら出向を命じられることに怯えながら仕事をし続ける場合もあります。
このようなミスが許されない環境が窮屈となり、銀行員を辞めたくなることも十分頷けますね。
今まで言われて印象に残ってる言葉。
— 戦犯 (@fumajime_banker) April 14, 2020
・こんなミスするやつ銀行員人生で始めて見た
・お前もうクビな
・俺、お前のやつ一生検印押さねえから
・それ以上言うなら徹底的にお前のかと潰すことになるよ
・ここ最近の若手で素質はお前が1番なのは保証してやるよ
・お前の今後が楽しみで仕方ない
セールス出来ないなら出来ないで事務なんて銀行員じゃなくても誰でもできるって言われるし私としたらこの量やっててミスなくやってるだけでももう許してほしいゆるして
— みんぬ (@nikonikouzu) February 3, 2020
出世競争に疲れた
近年、メガバンクが業務の自動化や人材のミスマッチによる大規模なリストラ計画を進めているというニュースが取り沙汰されています。
こんなニュースを耳にする中、一つのミスが出世の命取りとなる銀行業界に身を置くことが不安になるのも無理はありません。
出世のために派閥競争やミスを恐れながら業務をする辛さに銀行員を辞めたくなることもあるでしょう。
日本の商業銀行業務に染まった銀行員は潰しが効かない。出世競争に負けた銀行員は転職先がないから年収が下がろうとも意地でも関連会社や出向先にしがみつくしかない。
— Baji (@baji_l) July 16, 2019
休日出勤に嫌気が差した
銀行員を続けていると、個人向けの相談会や、銀行のシステムトラブルへの対応、営業のアポイント等で休日出勤を余儀なくされることも多々あります。
また、「若手は休日出勤をいとわず、日々業務に勤しむものだ。自分もそうやってきた。」と上司に休日出勤を強要されることも珍しいことではないでしょう。
土日に友達が趣味に没頭したり、遊びに行っている写真をみて、「何のために生きてるんだろう。仕事以外も充実させたいのにな。」と感じて肩を落とすのも仕方ないと言えますね。
https://twitter.com/shounako1120/status/1238966893748215808?s=21
超過勤務が話題だけど、銀行員時代業務量に対して人が足りな過ぎて毎日午前様休日出勤が常態化しすぎて、毎日CP閉められない!と苦情入れてくる本部のえらいさんにキレて喧嘩売って、翌日鉄拳下ろしに来た専務と常務の応対もせず3時間も小銭数えさせただけで追い返した1職員の私の話する?www
— 更紗@「銀の鳥籠」通販再開しました! (@sarasa110) October 11, 2016
月々のノルマが辛い
投資信託やローン契約、クレジットカードの契約等それぞれに無謀なノルマが毎月のしかかり、達成できないと上司から罵倒される日々にうんざりすることもあるでしょう。
銀行のノルマをやっと達成したと思ったら追加のノルマを課されることも。
そんな地獄のノルマの繰り返しに疲れて辞めたくなることも銀行員にとってはよくあることです。
「銀行員の女23歳です。春に入行しました。
先週末、突然7月中のノルマを言い渡されました。家族から投資信託とってこいと言われました。
しかし、家族や親戚からお金をむしりとるようなまねをするのが申し訳ないし、罪悪感を感じます。
知り合いに頼むにしても同じです。こんな私は銀行員に向いていませんよね?
仕事に面白みも感じないし、手数料とれとばかり言われて、とても汚い仕事だと思います。
こんな仕事だと思いませんでした。毎日朝も夜も泣いています。
私はどうしたらいいのでしょうか。」引用元:yahoo知恵袋
「銀行員です。辞めたいです。
銀行員2年目です。去年の4月に入行し、辞めたいと思いながらもなんとか頑張ってきました。
2年目になり、任される仕事も増え、新入行員の指導員としても頑張っています。
しかし、どんどんノルマは増やされるのに、なかなか成果としては上がらず、
このまま成果がとれないままで銀行にいれると思ってるの等、女性行員の先輩からきつく言われる毎日です。
家に帰ってからも毎日、投資信託や保険やらの商品の勉強、休日は資格試験があったりで、
正直気が休まらないです。体調も崩しだし、食事がほとんどとれなくなり、通院も必要となってきました。
このまま、体調も精神的にも壊して、この職場にいる意味はなんなんだろうと考えてしまいます。仲の良い上司に退職を考えている等を伝えていますが、今が一番辛い時だから頑張れと言われ続け、頑張ってきましたが、
仮に成果がとれるようになったとしても、ここにいたくない…と考えてしまいます。まだ転職するには経験が浅く、短期間での離職ということで不利になると思い、なかなか辞める決断ができずにいます。
ですが、精神的に病んでいきそうな自分が時々怖くなります…銀行員の方、元銀行員の方等、同じような経験をされた方、お話を聞かせていただけないでしょうか?」
引用元:yahoo知恵袋
上司からのパワハラに耐えられない
定時に帰れない状況の中で、「定時に絶対に帰れ。」と上司に言われ、怒られている間に定時を過ぎてまた他の上司に怒られる。
このようなことや、上司にお酒を注ぎに行った際に一気飲みを強要されるケースも日常茶飯事。
そんな上司からのパワハラに耐えられなくなり精神的に病んでしまって銀行員を辞めようと感じることもあるでしょう。
「当方地方銀行員四年目で、この度退職を考えてまして、こちらに投稿しました。
概要は下記参照願います
大学は早○田卒後に、入行
当初三年間は個人専担で、所謂金融商品の販売に従事(部会エリアでは常に上位三位以内程度の成績はキープ)
夏から転勤し、法人営業に係替相談及び質問
今まで経験のない仕事であることに加え、パワハラ気質の強い職場で、わずか半年で心が折れてしまいました
※個人的にパワハラが過ぎると思った事例
公然で数十分程度罵声、定期的な反省文の提出、質問してもしなくても激怒、書類のぶん投げ等です最初はハングリー精神で挑んでいたものの、銀行業務自体に嫌気が差してきて、わざわざここで頑張らなくてもいいかなという気持ちが生まれてきて、退職を、検討するようになりました
ここで質問2点です
①次の転職先はおろか具体的な活動も行えていない状況で退職交渉するのはどうか
②退職交渉するなかで苦労した点、上手くいった点はなにか①については、現在の職場が首都圏より遠く、現実的に勤務しながらの活動は難しいという背景があります
②については①も絡めて、なるべく早く辞めたいと考えており、それも踏まえてご助言頂きたいです」引用元:yahoo知恵袋
激務で身体がもたない
銀行員は、朝の9時には業務を開始して、夜の21時近くまで働くことも多いでしょう。
更に銀行には若手が誰よりも早くに出勤して、上司よりも遅い時間まで仕事に励むことを良しとするような文化もある場合があり、精神的にも追いやられがちです。
激務だった銀行員生活では週はじめの月曜日の午後8時に帰宅してるなんて、奇跡でしかなかった。
— 山崎隆之 (@yamazaki410623) March 31, 2020
そんな銀行員生活は2年で終わった。その2年間で心身ともに疲れ果ててしまったのである。でも、その終わり際に母校の大学院になんとか滑り込むことができた。
銀行員を辞めてよかったこと
ここまで銀行員を辞めたいと感じる理由として多く見られる内容についてご紹介してきました。
では、実際に銀行員を辞めてよかったと感じたこととして多い意見はどのようなものがあるのでしょうか?
銀行員を辞めてよかったと感じた意見として挙げられたものをご紹介していきます。
ワークライフバランスが充実した
- 土日の休日出勤や、朝から夜遅くまで働いて、家では寝るだけの生活から解放された。
- 仕事帰りに趣味に没頭したり、デートをする時間が取れるようになり、充実感ある生活を送ることができるようになった。
- 睡眠時間を十分に確保することで、脳がスッキリして休日も仕事のことを考えることが少なくなった。
等
新たな物事に挑戦できるようになった
- 銀行では失敗が許されない文化であったため、辞めて新しい仕事に挑戦するのが楽しくなった。
業務の辛さから解放された
- 細かい業務をミスなくこなすことに神経を集中させ、事務仕事に費やした膨大な時間から解放された。
- 紙で事務仕事をして、書類を整理し続ける日々から解放された。
- 年功序列で1番年下の人間が誰よりも早く出社して、誰よりも遅くまで残業しなければならないという環境から解放された。
- ルールを絶対に遵守しなければならない文化のせいで、効率的でないやり方で業務をする辛さから解放された。
- 「気合があればノルマは達成できる」という体育会系特有の文化から解放された。
- ただ自分のやってる業務を共有するだけの無駄な会議から解放された。
- 結果ではなく、朝早くから働き、夜遅くまで仕事する労働時間を評価する文化から解放された。
等
仕事以外の無駄な時間から解放された
- 歓迎会や送迎会を1人に対して何度もやる無駄な飲み会から解放された。
- 月に何度も開かれる飲み会のセッティングに費やす無駄な時間から解放された。
- 上司にお酌し続けて、昔の自慢話を延々と聞く楽しくない飲み会をしなくて良くなった。
等
過酷なノルマから解放された
- ノルマ達成のために、自分で自社の商品を申し込む必要がなくなった。
- ノルマを達成するために、オススメしたくない商品を無理やりお客様に進める必要がなくなった。
- 融資案件、投資信託、生命保険、クレジットカード等の数十種類あるノルマから解放された。
等
銀行を辞めて後悔したこと
一方で銀行を辞めて後悔したことはどのような内容が多いのでしょうか。
銀行を辞めて後悔したこととして代表的な事柄についてご紹介していきます。
給料が下がった
東京商工リサーチによる調査によると、銀行員の平均年収は約610万円となっています。
一方、日本全体の平均年収は約420万円程度のため、銀行員は比較的年収が高いレンジに入ります。
銀行員から他の業種へジョブチェンジした際に、どうしても年収が3分の2程度まだ落ち込むケースが多くなります。
これは月収ベースにして、実に16万円弱給与が下がる計算になります。
- 生活水準を下げる
- 飲み会の頻度を減らす
- 土日の外出を少なくする
等の節約を行なって生活を送らないといけません。
時間があっても好きなゴルフに自由に行けないと肩を落として、銀行員を辞めたことを後悔するケースもあるでしょう。
福利厚生が乏しくなる
銀行も大手になると、家賃補助、家族手当、社宅、社員食堂など福利厚生が充実しています。
しかし、一般企業でそこまで福利厚生が充実している企業は少数の部類に入ります。
家族手当や社員旅行を福利厚生として行っている企業は半数以下です。
引用元:「福利厚生はコレがおすすめ~福利厚生の種類や導入方法など知っておきたい基本事項~」d's JOURNAL(dsj)- 採用で組織をデザインする
これまで当たり前だと思っていた福利厚生の程度が、実は他の企業と比べて非常に充実していると感じて後悔することも少なくないでしょう。
社会的信用の低下
転職した業界や職種によっては、住宅ローンや自動車ローン、カードローン等これまで当たり前に通過していた信用調査で審査落ちするケースもあります。
銀行を辞めて、年収が大きく下がり、売上の安定しない業界に転職した場合等は、金利が銀行員の場合と比較して大幅に上がることもあります。
銀行員としての社会的信用の大きさに転職してから気付いて、後悔する人もいるでしょう。
社内ルールが少ないためかえって仕事しづらい
銀行から成長途上の企業に転職した際、業務上のルールが少なすぎて各自が臨機応変に対応することを求められる職場も多いです。
これまでガチガチのルールに従って仕事をしてきた元銀行員にとって、突然「自分で考えて行動してください。」と言われても、何から始めて良いのか分からないのも無理はありません。
自分で考えて行動して成果を上げることを重視する会社についていけず、辞めなければよかったと後悔する人もいます。
銀行員からの転職が多い業界
銀行員から業務の経験や素養を活かして転職先で活躍をしているのはどのような業界でしょうか?
リクルートホールディングスが行なった調査によると、同業界への転職を除くと以下のような転職先が主流となっています。
- コンサルティング業界(10.4%)
- IT/通信業界(9.8%)
- 人材/教育業界(8.7%)
引用元:「金融マンの転職先、19年度上期は6割が異業種へ-コンサルやIT」Bloomberg
それぞれの業界について具体的に確認しましょう。
コンサルティング業界
コンサルティング業界では、大手銀行や生命保険会社、証券会社が新たな成長戦略として海外進出を積極的に推進していることから、海外進出支援のための経営戦略、業務改革等の案件が増加しています。
こういった背景から、金融機関に関する制度や組織体制等に精通した銀行業界出身者が近年求められる傾向にあります。
海外進出案件に対するニーズが強いため、高い英語能力を有することを求められるケースが多いでしょう。
IT/通信業界
近年、金融業界にIT技術を組み合わせたフィンテックが脚光を浴びつつあります。
金融には証券売買、資金の移動履歴、保険の加入履歴といった様々なビッグデータを分析することで信用創造に活かすチャンスが多数あります。
情報処理をIT技術を活用して効率化することで、価値を生み出すIT企業が成長を遂げつつあるのです。
元銀行員として培ってきた銀行業務の知見を活かして、IT技術を活用した金融サービスの改善を行うことに期待して採用されるニーズが増えてきています。
フィンテックに関連するサービスを取り扱うIT企業にとって、銀行は主要なクライアントの1つです。
お客様の気持ちがわかる元銀行員がサービスの改善を行うことで、よりニーズに適したサービスへと成長させることができます。
そのため、銀行員からIT企業へのジョブチェンジを行う人が多い傾向にあるのです。
人材/教育業界
近年、2018年に施行された規制緩和の影響で銀行の人材業界参入が注目されつつあります。
実際に銀行員が会社に赴いた際に、「人出が全然たらなくて、事業の拡大が出来ないんだよね。」という社長のこころ苦しい言葉を聞くことが多いでしょう。
実際に日本政策金融公庫が発表した「中小企業の景況の見通し」によると、中小企業経営者の経営基盤強化に向けて注力する分野として2位に「人材の確保•育成」がランクインしています。
引用元:「2018年の中小企業の景況見通し」日本政策金融公庫
企業の人材不足の悩みを聞いているうちに、人材確保や教育を通じた企業支援に興味を持ち人材関連の企業への入社を志す人も少なくありません。
特に地方銀行に入行する人は地域の企業を支援したいという気持ちの人が多いため、このような動機から人材業界への転職を希望する傾向にあります。
まとめ
今回は銀行員を辞めたい理由や辞めてよかったことや後悔したことなどをご紹介しました。
銀行員を辞めることを検討する際には、辞めた後のメリット、デメリットを比較して、自身が次にチャレンジしたい業界や職種は何かを自分自身の心に問いかけてから辞めることを決意しても遅くはないでしょう。