突然、仕事のやる気がなくなることがありますよね。
これまで一生懸命仕事を頑張ってきたにもかかわらず、成果が出なくてプツンとやる気がなくなってしまうことも少なくありません。
あなたは突然仕事のやる気がなくなって困っていませんか?
仕事のやる気がない状態から脱却するためには、あなたのやる気がなくなった要因を突き止めてそれに見合った対処法を行う必要があります。
そこでこの記事では、仕事のやる気がなくなる要因を外的要因と内的要因に分けてご紹介した後に、対処法についてご紹介しております。
- 仕事でやる気がなくなる外的要因
- 仕事でやる気がなくなる内的要因
- 仕事のやる気がなくなると起こること
- やる気がなくなった際に試すべき対処法
この記事を読んで、仕事でやる気がなくなった状態からリフレッシュするための具体的な方法を身につけましょう。
仕事でやる気がなくなる外的要因
仕事でやる気がなくなる外的な要因としてはどのような原因が考えられるのでしょうか?
頑張っても成果が出ない
どれだけ努力をしても成果が出ず、むしろマイナスの結果となってしまうようなケースでは、やる気がなくなるのも無理はありません。
実際に筆者も、全く新しい業者に転職して1年以上必死に勉強して、業務に知識を活かしたところでなかなか成果が出ませんでした。
次第に勉強することも無意味に感じてただなんとなく仕事をする日々を過ごした経験があります。
仕事で成果を出せる人は一握りですが、正直どうしようもない運に左右される部分もあります。
例えば、直属の上司が目標設定に関わる場合、周囲と同程度には成果を出したとしても高い目標を求められるあまり、評価されないといったケースもよくあります。
このような場合、上司は選べないので不運であったとしか言いようがありませんね。
また、目標に対する戦略を上司が立てた結果、
戦略が大きく失敗して成果が得られないケースもあり得ます。
これも中々自身の力ではコントロールし難い部分ではあります。
自身でコントロールできる要素としては以下の2つがあります。
- 行動の優先順位
- 成果を出すための知識の獲得
目標から逆算して労力対効果の高い内容から優先的に実行しても、論理的に自身の行動順位付けをしているので、上司に文句を言われることも少ないでしょう。
また、成果を出すために書籍を読んだり、セミナーに行くことで知識をつけることも自分の努力次第でいくらでもできます。
もし上記で説明したようなコントロールできない要素が原因で成果が出ない場合は「運が悪かったから、自分にできることをやろう。」と考えるようにしましょう。
社内に味方が誰もいない
社内に味方が誰もいないと、辛い時に相談できる人もいないため、仕事のやる気が起きないことがあります。
社内に自分の理解者がいないと、大きなミスをした時に自分を守ってくれる人もいないので不安な状態で仕事を続けなければなりません。
社内で味方がいない状態を打開するためには、自分の力で実績を上げて社内で一目置かれるしかありません。
会社で認められる業績を上げることは容易ではありませんが、一念発起して仕事に打ち込む以外に道はないでしょう。
労働環境が劣悪
残業が長時間に及ぶ場合や、ハラスメント行為、いじめや悪口が横行するような職場で働き続けると、仕事のやる気がなくなるのも仕方ないでしょう。
長時間残業で身を粉にして働いているにもかかわらず、上司からパワハラまがいの叱責を繰り返されると「自分がこの会社で働いている意味って何なんだろう、、」と感じてしまうのも無理はないでしょう。
一生懸命仕事に打ち込んでいるのに、同僚から上司の機嫌取り目的等と悪口を叩かれるのも良い気はしませんよね。
このような劣悪な労働環境下で働くことによって、見えないストレスが自身の心を蝕んでいきます。
人間関係の問題や残業はある程度、どの職場でも起こりうることですが、度を過ぎている場合には転職を検討することも1つの選択肢です。
見えないストレスが限界に達してうつ病を患ってしまっては、社会復帰すら難しくなります。
そうなる前に転職活動を並行して行うなど、自身の逃げ道を確保しておくことも重要です。
業務成果が正当に評価されない
業務の成果が正当に評価されないと、実績を出すことに意味を感じなくなり、仕事のやる気が起きなくなってしまいます。
直属の上司が自身の1次評価者となっている会社がほとんどです。
直属の上司のマネジメントが粗く、自身の行っている行動の成果が見えないこともあります。
また、上司が自分の手柄を横取りしたり、上司から嫌われて不当な評価を受ける可能性も否定できません。
例えば、自身の目標を他のメンバーと比べて異常に高く設定して、達成を困難にすることも信じがたい話ですがあります。
実際に筆者自身もそのような扱いを受けて、苛立ちを覚えた経験があります。
評価が正当に受けられない場合は、評価が不当である旨をさらに上の役職者に相談した上で、必要に応じて配置変更を希望しましょう。
仕事でやる気がなくなる内的要因
ここまで仕事でやる気がなくなる外的要因について、ご紹介してきました。
一方で、自分自身の内的要因としてはどのような原因が考えられるのでしょうか?
完璧主義である
完璧主義すぎるために、1つでも不測の事態が起こると、全てが嫌になってやる気が起きなくなるケースがあります。
例えば、メインで行っていた仕事が業務進行上問題が発生して、打ち止めを余儀なくされた場合等があてはまります。
このような場合、通常は他の出来ることに取り掛かりますが、完璧主義の人はこの段階で仕事のやる気を失い、一切他の業務ができなくなります。
メインで進めている仕事が頓挫しても、別の仕事を進める方法が必ずあります。
少し気晴らしに休憩して、割り切って他の方法で仕事を進めるようにしましょう。
競争心が強すぎる
競争心が強すぎる場合、他社比較をし過ぎるあまり、自身に劣等感を覚えて仕事のやる気を失ってしまうことがあります。
内的要因としてご紹介しましたが、実は競争を促す会社の風土がそうさせていることも少なくありません。
競争は成長するために必要不可欠ですが、過熱した競争が日々続き、劣等感が続くと、自己肯定感が失われていきます。
自己肯定感が失われることは、うつ病を引き起こす原因の1つとなります。
競争に疲れたら、自身の目の前の業務に集中して、周囲のライバルのことはあえて考えないようにしましょう。
会社から競争を煽られることもありますが、あまり気にせず目の前の業務に集中することをお勧めします。
周囲へ気を使い過ぎてしまう
自身の業務をこなしつつ周囲へ常に気を配ることによって、精神的に疲弊してしまい、仕事へのやる気が失われるケースも少なくありません。
上司への気遣いも、度が過ぎるとストレスになり、逆に仕事に集中すら出来ないことにもなりかねません。
これまで気遣いに割いていた気力を少し業務に向けるだけで、仕事で実績を上げる可能性が高くなります。
業務で実績を上げることで、気遣いにより得たものと比較してより多くの信頼を社内で勝ち得ることができるようになります。
自己肯定感が低い
自己肯定感は人から感謝されることで、コップに水を貯めるように蓄積されていきます。
この自己肯定感を自分の心というコップの中で満たしていくことで、自信に満ち溢れた人間に成長することが出来ます。
逆にこの自己肯定感が低いと、人から認められることに飢えて、自己利益ばかりを考えるようになります。
自己利益を重視するあまり、人から感謝されるという仕事の醍醐味を忘れてしまい、仕事のやる気がなくなることもあります。
人に頼ることができない
自身のキャパを超えた業務量であったり、知識不足のために自身がやると効率が悪い仕事に関しても自分でやろうとしてしまうことで、自分で業務過多の状態に追いやってしまいます。
1人で仕事を抱え込んでしまうと、精神的に疲弊してしまい、突然プツンと燃え尽きたようにやる気がなくなることがあります。
特にそこまでして頑張った業務で期待した成果が出ないケースにおいて、このようなことがよく起こります。
いわゆる燃え尽き症候群と呼ばれる症状です。
燃え尽き症候群になると、仕事へのやる気が失われる期間がしばらく続いてしまいます。
あなたがやっている仕事の全てが、本当にあなた自身がやる必要のある仕事でしょうか?
一部、自分じゃなくて部下やチームメンバーに任せても問題のない仕事があるはずです。
部下にとってもある程度上司が仕事を任せてくれることは、自身を認めてくれているという意味で自信に繋がります。
業務をある程度任せることで、かえってメンバーのモチベーションを上げることにもなります。
チーム全体の生産性を高めるためにも、自身の抱えている業務を見直して振り分けられる業務はある程度チームメンバーに任せましょう。
脳疲労が限界に達している
度重なる残業や頭脳を酷使する業務によって蓄積された脳疲労が限界に達しているケースはよくあります。
脳疲労で引き起こされている症状であっても、「疲れているだけだな。」と軽視する人がほとんどです。
- 夜中や早朝に目が覚める
- 寝つきが悪い
- 食事が美味しいと思えない
- 便秘がひどい
- 動いているわけでもないのに、疲労が溜まる
- 気持ちが常に落ち込んでいる
- 将来に希望が持てない
- 人に物事を伝える時、考えが整理できない
- イライラしやすい
- 常に不安感がある
- 自分が無価値に感じる
上記のような症状がある場合は、脳疲労が蓄積している可能性があります。
実は脳疲労は、ぼーっとしている時にも発生しています。
60%以上の脳疲労はこの何もしていない時に蓄積すると言われています。
つまり、普通に休みを取っても脳疲労は回復するとは言えないのです。
脳疲労は後述するマインドフルネス瞑想を取り入れることで、回復する可能性があります。
仕事でやる気がなくなると起こること
仕事でやる気がなくなると、自身にとってマイナスとなることが起こる可能性があります。
どのようなことが起こりうるのか具体的に確認しましょう。
自身の成長機会が失われる
自身の貴重な成長機会となるようなプロジェクトに参加できなくなる可能性があります。
仕事のやる気がなくなると、当然これまでの意欲を見てきた社内のメンバーにも伝わります。
仕事のやる気がない人に会社の命運を左右するような業務を企業は任せたくないのは容易に想像がつきます。
与えられる業務レベルは、自身の成長に大きく関わるため、仕事のやる気が出ないと成長機会を失うことにも繋がります。
出世が難しくなる
仕事のやる気がないことから、会社の重要なプロジェクトに関われず、出世のチャンスを逃してしまうことにもなります。
当然、会社の重要プロジェクトで成果を上げた方が社内で認められやすくなるため、出世する可能性も高いです。
このように、仕事のやる気がなくなると、自身の出世や成長の機会を失うことになってしまいます。
仕事でやる気がなくなった際に試すべき対処法
ここからは実際に仕事へのやる気がなくなった際に試すべき対処法について解説します。
まずは1日仕事を休んでみる
まずは1日仕事を休んでゆっくりと身体を休めてみることをお勧めします。
何もしなくても、仕事やその他の悩みが脳を巡っている間は脳を休息させていることにはなりません。
趣味に没頭することでストレス発散になるという考えは、悩み事から脳を解放することで脳疲労を回復する観点からも有意義です。
または、後述するマインドフルネス瞑想を取り入れることで効率的に脳を休めることが可能です。
とにかく休んだ日は脳疲労の回復やストレス発散のためにも、仕事の事は一切目に入れないようにしましょう。
仕事の悩みをディソシエイトする
1日休んだとしても、気がつけば仕事の考えても解決しない悩みが脳裏をよぎりがちです。
脳から仕事の悩みが出ていかない場合は、ディソシエイトという方法を取り入れることで、悩んでいる自分を客観視して悩みを脳から引き離すことが出来ます。
ディソシエイトはNLP(神経言語心理学)で活用されている手法です。
筆者自身、日本NLP協会主催のコミュニケーション能力1級を保有しています。
仕事の悩みを感じていると思ったら、まずは仕事の悩みを感じている自分を客観的に表現しましょう。
- 「私は〇〇さんとの人間関係に悩んでいる。」
- 「私は仕事で努力しているにもかかわらず、結果が出ずに悩んでいる。」
この時点で、ある程度自身の悩みと距離を置くことができているはずです。
もし悩みの内容がビジュアルで脳内から離れない場合は、その映像を白黒にして映画館でその映像を見ている自分を想像しましょう。
すると、不思議と悩みが脳内で占める割合が少なくなっているはずです。
休みをとってリフレッシュしている際に、仕事の悩みが出てきたらディソシエイトを試してみてください。
マインドフルネス瞑想を取り入れる
マインドフルネス瞑想とは、未来のことを考えずに「今ここにある自分」に焦点を当てることで、脳の稼働を抑える方法です。
脳疲労の回復に効果的なため、googleやapple等の世界的企業がマインドフルネス瞑想を研修として取り入れています。
マインドフルネス瞑想の基本的なやり方について、ご紹介します。
- 目を瞑った状態で自身の呼吸と身体の細部の感覚に集中する
- 呼吸に集中するために呼吸を数える
- 雑念が浮かんできたら雑念が通り過ぎるのを待つ
- あくまでも呼吸と身体の感覚のみに集中する
上記の4点を心得ることで、マインドフルネス瞑想の基本的な部分は実践可能です。
10~15分程度行うだけでも、脳がすっきりする効果を実感できるでしょう。
趣味を見つける
前述の通り、趣味に没頭することで仕事に関する悩みを忘れることができるのでよいリフレッシュになります。
もし趣味がない場合は、どんなことでも良いので興味が赴くままに一度始めてみましょう。
趣味が1つあるだけで、仕事で受けるストレスを緩和することができるのでお勧めです。
メンタルクリニックで診察を受ける
もしこれらを実践しても、全く改善の余地が見込まれないような場合はメンタルクリニックで診察を受けることも一つの手段です。
もし、下記のような症状が見られる場合はうつ病である可能性があります。
心当たりがある場合は、一度診察を受けてみましょう。
転職する
もしあらゆる手を尽くしてもなお、仕事のやる気が起きない場合は転職を検討することも視野に入れても良いでしょう。
ただし、人間関係等のどこの会社でも起こり得るような問題が原因で仕事を辞めるケースにおいては、転職先でも同じ悩みを抱えることも良くあります。
同じ問題が転職先でも起きないようにするために、退職に至った原因の本質を深く追求した上で転職先選びの基準に反映させることをお勧めします。
まとめ
今回は仕事でやる気がなくなる原因とその対処法について具体的にご紹介しました。
仕事でやる気がなくなる原因は、自分自身の内的要因と自信を取り巻く外的要因の中から複数あるケースがほとんどです。
まずは自分自身で解決できる内的要因から改善を試みた上で、今回ご紹介したような対処法を実践してみましょう。
それでもなお仕事のやる気が起きない場合は、転職を視野に入れて慎重に退職の是非を判断してくださいね。