サラリーマンを辞めたい人必見!独立前に考えるべきこと
  • サラリーマンを辞めたいけれども、いまいち踏ん切りがつかない。
  • サラリーマンを辞めて、フリーランスになるとどのような生活になるのか想像できない。
  • フリーランスとして成功するためにはどのようなことに気をつければいいの?
  • サラリーマンを辞める前に準備すべきことはあるのかな?

この記事にたどり着いた方で上記のような悩みを抱えている方も少なくないでしょう。

サラリーマンを辞めた後のフリーランスとして成功しているイメージがつかず、退職を足踏みするのも無理はありませんよね。

サラリーマンを辞めるかどうかを判断するためには、他の人が独立を躊躇する理由や、辞めるメリット・デメリットを比較する必要があります。

また、独立を成功させるために必要な要素を知り、独立前の準備についても知っておくべきです。

 

皆さん初めまして。私自身、サラリーマンを辞めてフリーランスになった後、外注として雇用していた人から横領被害に会い、その後再度サラリーマンをした後、再度独立した経験を持ちます。

そんな筆者がサラリーマンを辞めてフリーランスとしての独立を志す方に、以下の内容について詳しく解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 他の人がサラリーマンを辞めたいけど行動に移さない理由
  • サラリーマンを辞めるメリット・デメリット
  • 独立を成功させるために必要な要素
  • サラリーマンを辞める前にすべきこと

この記事を読んで、サラリーマンを辞めるべきかどうかを判断しましょう。

また辞めて独立する場合は、フリーランスとして成功させるために必要な要素を学び、サラリーマンを辞める前に準備に取り掛かりましょう。

この記事が役立ち、晴れてフリーランスとして人間関係や通勤・勤務時間のしがらみから解放される人が一人でも多くなれば幸いです。

サラリーマンを辞めたいけど行動に移さない理由5選

「サラリーマンを辞めたい。」と日々つぶやくけれど、中々行動に移さない人はあなたの周りにもいませんか?

あなたの脳裏にも、何人かそのような人の顔が浮かぶはずです。

そのような人はなぜサラリーマンを辞めずに、現状にしがみ付いているのでしょうか?

ここではサラリーマンを辞めたいけど行動に移さない理由についてご紹介します。

安定収入を失うから

サラリーマンは業務で大きな失敗をしたとしても、給与が大きく減給されるようなことはないでしょう。

しかし、サラリーマンを辞めて独立した場合、自身の仕事上での失敗がダイレクトに収入に悪影響を与えるようになります。

筆者自身、フリーランスとして独立して軌道に乗りつつあった時に外注に数百万単位で横領されたことにより、キャッシュフローが回らなくなり事業の閉鎖を余儀なくされました。

フリーランスとして独立した以上、些細なミスが自身の収入を脅かしかねない環境に身を置くことになります。

このような環境に対する不安や恐怖が、サラリーマンを辞めることへの足踏みにつながります。

独立する自信がないから

独立して自身や家族の生活費として十分な利益を挙げる自信がないために、サラリーマン生活にすがり付くケースもあります。

  • 独立後の集客方法に対する不安
  • 独立時に必要な費用を借金する不安
  • 独立後に失敗した際の身の振り方に関する不安

等のさまざまな不安から独立を躊躇する人も少なくないでしょう。

独立した先に成功するビジョンが明確にない場合、サラリーマンとして収入が約束された未来を選択するのも無理はないでしょう。

扶養する家族がいるから

あなたのスキルを認めてくれる顧客がすでにいない限り、独立直後は収入は安定しないことがほとんどです。

扶養する家族がいるため、独立したい旨を伝えても子供の養育費用や生活費等を理由として、反対に合うので独立を躊躇するケースがあります。

独立できるスキルを持ち合わせていないから

独立するためには、会社のブランドではなく、自分自身のスキルの高さで顧客から選ばれる必要があります。

会社のブランドがない分、一般的な会社の業務担当者のスキルレベルをはるかに超えた卓越したスキルが必要となります。

顧客から選ばれ得るだけのスキルを持ち合わせている自信がないため、サラリーマンを続けざるを得ない場合も少なくありません。

集客方法がわからないから

独立したら自ら集客施策を行う必要があります。

集客には複数の手法があり、どれが費用対効果が良いのか広告代理店等にでも勤めていない限り判別が難しいと考えられます。

近年、フリーランスと企業をマッチングするwebサービスが複数立ち上げられているため、web系職種に関してはスキルさえあれば以前よりは、集客に困るフリーランスが少なくなりつつあります。

しかし、web系の業種以外は依然として集客力に悩むフリーランスの方が多いと考えられます。

また、就業規則における競業禁止条項により、顧客の引き抜き対策をしている企業も少なくありません。

このような理由から独立時の集客方法についてイメージがつかないために、サラリーマンを続けているパターンもあります。

サラリーマンを辞めるメリット

独立してフリーランスになることで、サラリーマンには出来ないことが出来るようになります。

具体的にはどのようなことが出来るようになるのでしょうか?

ここからはサラリーマンを辞めることで出来るようになることをご紹介していきます。

人間関係から解放される

会社を辞めたいと感じる理由として上位に位置付けられるのがいつの時代も人間関係に関する悩みです。

厚生労働省が発表した平成28年度の雇用動向調査結果によると、「職場の人間関係が好ましくなかった。」ことにより前職を退職した転職者は9%でした。

退職理由としては3位であることからも、いかにサラリーマンが職場での人間関係に対して抱えるストレスが大きいかが想像できますね。

退職理由に関する調査結果

引用元:「転職理由(退職理由)の書き方と答え方|面接での回答例もご紹介」マイナビAGENT

 

フリーランスになることで、従業員を雇わない限りは、顧客や自身のビジネスをサポートしてくれるビジネスパートナー以外とは一切関わる必要がありません。

上司からの理不尽な叱責や同僚からの嫌がらせ、陰口等に感じていた余計なストレスが無くなるため、気持ちよく仕事をこなすことが出来るでしょう。

誰にも命令されない

フリーランスは誰にも命令されないことも大きなメリットです。
サラリーマンは企業との雇用契約を結んでいる以上、企業の方針に逆らうことが困難でしょう。

しかし、フリーランスは自身で請け負う案件を選べる立場にあるため、顧客からの要望を除いては誰にも命令されることはありません。

上司からの理不尽な命令や到底達成することのできない目標設定に基づく不平等な評価から解放されることは大きなメリットと言えるでしょう。

どこでも仕事ができる

特にweb系の職種のフリーランス(エンジニア、デザイナー、マーケター等)は場所にとらわれず、PCとwifi環境さえあればどこでも仕事することができます。

リクナビNEXTジャーナルの発表した通勤に関するアンケートによると、通勤に苦痛を感じている人の割合は46.4%にもなります。

通勤時間に関する調査

引用元:「通勤についてのアンケート」リクナビNEXTジャーナル

朝の満員電車や長い通勤時間による人生の貴重な時間の浪費から解放されることもフリーランスならではの利点です。

また、通勤のために住みたくない場所への居住を余儀無くされているケースも少なくありません。

フリーランスは、ネット環境と顧客さえ入れば成り立つため、比較的自由に自分の住みたい場所に住める可能性が高いと言えるでしょう。

仕事を選択できる

仕事を選択できることもフリーランスの利点です。
サラリーマンは会社にいる以上、上司から任された業務を断ることは容易ではありません。

しかし、フリーランスは自分の請け負いたい仕事を選択して受注することで、やりたくない仕事から解放されます。
残念ながら、フリーランスとして評価を得るまでの間は請け負いたくない仕事を請け負う必要があるケースもあるのも事実です。

しかし、ある程度フリーランスとして特定の分野で実績を上げることで、顧客から選ばれる存在になり、好きな仕事を選ぶ立場になることができます。

収入の上がり幅が大きい

収入の上がり幅が大きいこともフリーランスの特徴と言えます。
サラリーマンは業務能力や実績として社内で著しく高い評価を獲得しても、月収が大きく上がることは稀なケースです。

しかし、フリーランスとして多くの仕事が自身に舞い込むと、前月と比較して数十万円単位で月収が変わることも珍しくありません。

サラリーマンを辞めるデメリット

サラリーマンを辞めるデメリット

これまでにご紹介した通り、サラリーマンを辞めることで、誰にも命令されず、煩わしい人間関係から解放されたり、場所にとらわれず仕事ができるといったようなメリットを享受できます。

他方で、サラリーマンを辞めることによるデメリットがあるのも事実です。
サラリーマンを辞めるとどのようなデメリットがあるのでしょうか?

収入が安定しない

サラリーマンとして雇用されている限り、仮に業務上で自身が犯したミスにより、自身の担当する事業の売上低下を招いたとしても、月収が大幅に下がることはほとんどありません。

企業が従業員の給与を減額することは懲戒処分の一環にあたり、就業規則上に減給の根拠がある場合に認められるため、企業も慎重に判断します。

仮に減給になったとしても、1回の減給処分で減給されるのは1回分の給与のみです。

一方で、フリーランスは顧客から請け負う仕事を失えば、ダイレクトに収入が減少します。
収入は青天井である分、収入が大幅に減少するリスクも同時にあるのがフリーランスの特徴と言えます。

確定申告が必要となる

サラリーマンを辞めると、これまで企業が行なってくれていた確定申告を自身で行う必要があります。

各控除を行うために医療費明細書や社会保険料控除証明書等の必要書類を揃えて慣れない確定申告書を記載することは初めは苦痛を伴うのも無理はありません。

近年、e-taxによるweb上での確定申告が可能となっているため、以前のように管轄の税務署に出向いて数時間かけて確定申告を行うことは不要となりました。

とはいえ、各控除に必要な書類の送付等の確認にある程度の時間と労力が必要であることに変わりはありません。

健康保険料が高くなる

会社で介入していた社会保険は離職日から一切使用できなくなります。

会社を辞めたら会社で加入していた社会保険を継続するか国民健康保険への切り替えを行うかの選択をする必要があります。

会社で介入していた社会保険を継続する場合、雇用されている間は折半して会社が負担してくれていた保険料も自身が全て支払う必要があり、加入を継続できる期限が設けられているケースがほとんどです。

そのため、国民保険への切り替えが一般的には選ばれる傾向にあります。

国民健康保険料は前年度の収入により決定されるため、サラリーマンとして勤務していた前年度の収入が高ければ高いほど、独立した初年度の国民健康保険料は高くなります。

次年度以降は、フリーランスとしての収入分も考慮された上で決定されるため妥当な国民健康保険料となりますが、初年度は国民健康保険料が生活費を圧迫することにもなりかねません。

健康保険料が高くなる点には十分注意が必要です。

仕事の単価が安くなる

フリーランスとしての活動初期は、会社としての信頼性がなく、実績も乏しい不利な状況下で仕事を見つける必要があります。

上記のようなディスアドバンテージを背負った状態では、仕事を依頼する企業としても期待通りの成果を上げられないリスクが大きいため、そのリスクを金額の安さで補わなければなりません。

フリーランスの活動初期において、サラリーマンとして同じ業務を行なっていた際の月収と比較した際に、「独立しても余計に労働量が増えるだけで辛い。」と感じることもあるでしょう。

病気等で休業したら収入が減る

病気や怪我で休業を余儀なくされた場合、収入の減少に繋がります。

長期にわたり休業することで、依頼された仕事が顧客と約束した納期に間に合わず、顧客の信頼を失いことにもなりかねません。

サラリーマンでは、欠勤して多少叱責されることもあるかもしれませんが、大幅に減給されることはありませんよね。

フリーランスは、病気や怪我での休業が命取りとなる世界です。

トラブルに自力で対応する必要がある

サラリーマンはトラブル発生時にも、周囲のサポートや指示のもとでトラブルに対応することが可能です。

一方、フリーランスはトラブルにも誰にも助けを求めることなく、自分自身の力で対応する必要があります。

独立を成功させるために必要な要素

独立を成功させるために必要な要素

サラリーマンから独立を晴れて成功されるためには、どのような要素が必要なのでしょうか?

ここからはサラリーマンからの独立を成功させるために必要な要素について解説します。

仕事とプライベートのバランスを取る

フリーランスで仕事をしていると、土日祝日が休みといった区切りが存在しないため、どうしてもいつでも脳裏に仕事に関する内容が浮かぶようになります。

特に独立したての頃は、なんとか軌道に乗せたいという気持ちから一日中仕事にふけることも少なくないでしょう。

既婚者の場合、毎日このような仕事とプライベートの限りのない生活を続けてしまうと、家族との時間がないがしろになることで、家族との絆に亀裂が入る恐れがあります。

また、脳に休息を与えない場合、業務の効率性も低下しかねません。

フリーランスとして長期的に成功したい場合は、「この曜日はPCを一切開かず、仕事のことも考えない日にしよう。」といったようなプライベートの時間を確保することも重要となります。

業務を効率化する

フリーランスとして1人で経営管理や各業務の進行管理、実務を行う場合、業務量のあまりの多さから体力の限界に到達するのも目に見えています。

業務の進行管理は、web上の進行管理ツールを無料で利用することができるので有効活用して、自身のタスクを「見える化」しましょう。

売上などの数値管理はgoogleスプレッドシートで行い、各シートを連携させることでより数値管理を効率化することができます。

また、業務規模が拡大して業務を効率化してもなお手に負えない業務量になった場合は、業務の外注も視野に入れると良いでしょう。

外注として雇う人材は、ランサーズやクラウドワークス等のクラウドソーシングサービスを利用して効率的に探せます。

フリーランスとして売上規模を拡大するには、業務効率化が不可欠と言えます。

複数の集客経路を構築する

フリーランスとして成功するためには複数の集客経路を持つことが必要不可欠です。

クラウドソーシングサービスで、仕事を請け負う側として登録することはもちろん、他にも複数のビジネスマッチングサービスに登録しておくことをお勧めします。

リスクを避ける感覚を忘れない

フリーランスとして成功するためには、常に最悪の場合を想定してリスクヘッジを行うことを癖づけることが必要です。

例えば、筆者自身も経営管理に関するリスクヘッジを怠ったために、外注から数百万円横領された経験があります。

独立して事業を行う以上、最悪の事態が発生しても誰も損失の穴埋めはしません。

常に最悪の事態を想定した上で、慎重かつ丁寧に業務を行うようにしましょう。

サラリーマンを辞める前にすべきこと

ここまで独立に関するメリット、デメリットや独立を成功させるために必要な要素などについて解説してきました。

さあ、「ここから独立して一攫千金を狙うぞ!」と意気込む前に一息ついて準備しましょう。

サラリーマンを辞める前に独立に伴うリスクを出来るだけ低くして、納得して独立するためにやっておくべき事があります。

ここからはサラリーマンを辞める前にすべきことについてご紹介します。

貯蓄は十分かを確認する

フリーランスとしての活動初期は売上が安定しないケースがほとんどです。

フリーランスとして安定した売上を上げられるようになるまでに約2年程度要することが一般的なため、アルバイトと並行してフリーランスとしての業務を行えるようにするためにも200~300万円程度の貯蓄がある状態で独立するのが無難と考えられます。

貯蓄をしない状態で独立すると、自身の生活費をアルバイト等を通じて獲得することで手一杯となるケースも少なくありません。

また、独立準備をする場合に雇用保険の受給が認められる旨が2014年7月に厚生労働省より各ハローワークに通達されました。

フリーランスとして活動しながら雇用保険を受給することも可能となったため、以前よりは活動初期のフリーランスにとって生活費の心配をする必要がなくなったことは追い風ですね。

生活費を節約する

売上が安定せず、支出が増えがちなフリーランスとしての活動初期を乗り越えるために生活費についての見直しをしましょう。

例えば、固定費を節約するために以下のような方法が挙げられます。

生活費節約のためにできること
  • 家賃削減のためにシェアハウスや家賃の安い地方への居住を検討する
  • 自家用車をレンタカーやカーシェアサービスに置き換える
  • 休みを平日にする
  • フリーランス向けの所得保障制度を活用する
  • 携帯を格安SIMを活用した格安スマホサービスに切り替える

上記のような生活費の見直しを行うことで、固定費を大幅に削減し、飲食代などの変動費も低く抑えることができます。

クレジットカードを作る

クレジットカードはサラリーマンのうちに作成することを強くお勧めします。

フリーランスとして独立した後では、クレジットカードの審査が非常に通りにくくなります。

特に物販事業を営むケースや、多額のweb広告運用等を検討する場合、限度額の大きいクレジットカードが必要不可欠となります。

安定収入が見込まれるサラリーマンである間にクレジットカードの発行は可能な限り多く済ませておきましょう。

なお、個人で発行可能なクレジットカード枚数の限度は概ね5枚程度が限界でしょう。

まとめ

今回はサラリーマンを辞めたい方に向けて、サラリーマンを辞めるメリット・デメリットや独立を成功させるために必要な要素、サラリーマンを辞める前にすべきことに等ついて解説してきました。

安定して収入が得られるサラリーマンとは異なり、フリーランスは自身の些細なミスが命取りとなり、売上が大幅に減少することも少なくありません。

一方で、フリーランスとして成功した場合の収入は青天井で、一気に収入が増加することもそう珍しいことではないのも事実です。

この記事を読んで、サラリーマンを辞めることを決意した際には、必ず本記事でご紹介したサラリーマンを辞める前にすべきことを全てこなした上で、独立するようにしましょう。

おすすめの記事