【50代女性向け】転職ニーズ別の厳選おすすめ資格6選

50代の女性が転職を志す場合、とにかく資格を取得して年収アップやワークライフバランスを重視した職場への転職を実現したいと考える方も少なくないのではないでしょうか。資格を取得した先に、自身が理想とする転職先に就職できるかどうかをまずは考えることが重要です。

 

例えば、難易度の高い資格を一生懸命努力して取得しても、その資格が有利に働く転職先で自身が思い描いていた働き方が実現しなければ、資格を取得した意味も薄れてしまいます。

 

そこで、この記事では転職を考える際に重視する基準毎におすすめの資格を紹介していきます。

是非とも、ご自身がどの資格の取得を志すか検討する際にお役立てください。

この記事の目次

ワークライフバランス重視の転職におすすめの資格

「育児や趣味の時間を充実させながら働くことができる仕事に転職をしたい」

ワークライフバランスを求める転職

前職が忙しかった経験等からワークライフバランス重視の転職活動を行うケースもあるでしょう。

ここではワークライフバランス重視の転職活動を行う際のおすすめの資格についてご紹介します。

医療事務

医療事務に関する資格を取得後の医療事務職への転職は、ワークライフバランス重視の転職に関する選択肢の1つとして考えても良い転職先でしょう。

医療事務のイメージ画像

医療事務資格の種類

医療事務関連資格は多数有りますが、主に取得をお勧めする資格は以下の4種類です。

 

医療実技能審査試験

この試験は、医療機関における受付業務及び診療報酬請求事務業務等に必要な技術を審査する試験です。

数ある医療事務関連資格の中でも、最もポピュラーな医療関連資格であると言っても過言ではないでしょう。

合格難易度

合格率は5割〜6割程度です。

 

医療事務管理士技能認定試験

技能認定振興協会が主催している医療事務に関する資格試験です。

医療事務に関する業務内容を正確に理解して、カルテの管理や診療報酬算定など幅広い業務のエキスパートであることを証明できます。

合格難易度

合格率50%程度と難易度はそこまで高くありません。

受験自体もインターネット上で行うため、自宅で受験可能であることも人気である理由の1つです。

 

医療報酬請求事務能力認定試験

医療報酬請求事務能力認定試験は公益法人である日本医療保険事務協会が、全国一斉統一試験として行なっている試験です。

名前の通り、医療報酬請求に関する知識をメインで問われる試験となります。

合格難易度

合格率は約30%と低いことから、合格難易度が高いことが分かります。

当然、医療事務職の採用担当者も難易度について知っている場合が多いため、競争率が高い医療事務職の就職活動でこの資格を保有していると、優位に働く可能性が高まります。

医療事務認定実務者試験

医療実務者として必要な実務的な知識の獲得を目的とした試験です。

学科試験と実技試験があり、より実戦に即した内容が問われることが特徴的です。

合格難易度

合格率は概ね60%~80%程度と試験の主催である全国医療福祉教育協会のホームページにも記載されています。

 

医療事務資格は合格率が高め

ここまで見てきた通り、医療事務資格の難易度は合格率から考慮すると比較的低めであることがお分かりいただけます。

私が人材企業に在職していた際、医療事務の競争率に関するデータを見る限り、比較的応募数が多い傾向にありました。

 

そのため、医療事務資格を複数取得することで、他の応募者との差別化を図ることが採用されるためには重要となります。

 

医療事務職の良い点

医療事務職で働くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

柔軟に雇用形態が選べる

医療事務職は、正社員、契約社員、パートと多様な雇用形態の求人が充実していることが特徴の1つです。

そのため、生活に合わせて柔軟に雇用形態を変化させることで、働き方を変化させることができます。

お子さんがいる場合等も、お子さんの成長に合わせて、雇用形態を変えることで育児と仕事を両立しやすくなることでしょう。

全国各地に求人がある

数に差こそあれ、病院のない地域は全国にはほとんどありません。

病院があれば医療事務を雇用する必要があるため、全国各地で求人に応募することが可能であることもメリットの1つです。

 

調剤薬局事務

調剤薬局事務の中でもおすすめの資格は以下の4種類です。

調剤事務のイメージ画像

調剤事務実務士

薬局における調剤請求事務で求められる一定の能力があることを証明できる資格です。

この資格で注意すべき点は、平成29年度より教育指定校と団体受験のみしか受け付けていない点です。

そのため、個人として調剤事務実務士試験を受けることはできませんのでご注意下さい。

 

裏を返せば、一定の教育を団体で受けたことの証明にもなるため、有用性が高い資格ともいえるでしょう。

 

合格難易度

合格率は60%程度です。

資格を得るために、資格学校等に通えば、難易度は高くない資格であると言えるでしょう。

医療保険調剤報酬実務士

薬局における薬の調剤、処方以外の事務作業全般を行う能力があることを証明する資格です。

 

基本的に問われるスキルは調剤事務実務士とあまり変わりませんが、複数資格を保有することでより採用担当者への自身の有用性に対するアピールを強めることができるでしょう。

合格難易度

合格率は公表されていませんが、合格ラインは正答率9割前後と高めに設定されているようです。

調剤事務管理士

調剤事務管理士も、調剤薬局での事務に必要なスキルを証明する資格の1つです。

主催は技能認定振興協会です。

 

各資格それぞれ主催が異なるため、調剤事務に関する資格を複数持つことで、複数機関から調剤事務業務を行うに十分な能力を有するという証明を得たことになります。

複数の調剤事務に関する資格を保有することで、より客観的に自身が調剤事務業務を遂行する能力があることを証明できるということになります。

合格難易度

調剤事務管理士の合格率は60%程度です。

調剤報酬請求事務専門士

調剤報酬請求事務専門士の特徴は、英検のように1級〜3級まで難易度に応じて資格等級があることです。

合格難易度

合格率は以下の通りです。

級数 合格率
1級 20%程度
2級 40%程度
3級 60%程度

1級の合格難易度はかなり高いため、もし合格すれば他の応募者と大きく差をつけることができるでしょう。

しかし、難易度が高いのでまずは3級の取得を目指すと良いでしょう。

 

調剤事務のメリット

調剤事務のメリットは基本的には医療事務と同様です。

病院と薬局のどちらが職場として自分に合っているかを考えた上で、資格取得に向けて動き出すと良いでしょう。

仕事のやりがいを重視する際のおすすめ資格

仕事のやりがいを重視して、楽しいことを仕事にしたいと考える人におすすめの資格をご紹介します。

インテリアコーディネイター

インテリアコーディネーターのイメージ画像

仕事内容

インテリアコーディネイターの仕事は、2種類に分かれます。

インテリアコーディネーターの職務内容
  • 依頼主のオーダーに対して、内装の提案や助言を行う仕事
  • 店頭等での接客で、製品の組み合わせによるコーディネイトの提案を行う仕事

いずれを業務として行うかは、応募する求人内容をよく確認しましょう。

インテリアコーディネイター資格の出題内容

インテリアコーディネイトの歴史からコーディネイト計画の立案、表現方法など様々な内容が出題されます。

具体的な出題内容は以下の通りです。

 

  1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
  2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
  3. インテリアの歴史に関すること
  4. インテリアコーディネーションの計画に関すること
  5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
  6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
  7. 環境と設備に関すること
  8. インテリアコーディネーションの表現に関すること
  9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

引用元:「インテリアコーディネーター資格試験受験概要」インテリア産業協会

合格難易度

合格率は約23.8%と低くなっています。

出題範囲が幅広いこと等が合格率の低さに繋がっていると考えられます。

 

他にも建築士資格や、建築CAD検定等の資格を保有していることで、家の間取り等からより本格的にインテリアコーディネイト計画を立てることができるため、転職に有利に働くでしょう。

インテリアコーディネーターのメリット

インテリアコーディネーターになるメリットは以下の通りです。

求人数が多い

多種多様なインテリアが存在する中、お客様のニースにあった空間を実現を提案できることで差別化を狙う企業が増えています。

そのため、インテリアコーディネイトの求人数は多い傾向にあります。

今後需要が拡大する仕事

今後の高齢化に伴い、バリアフリーへのリフォームの需要が増加することが考えられます。

バリアフリーへのリフォームの際に、空間デザインをインテリアデザイナーに依頼するニーズが大きくなると想定されます。

 

今後さらに社会での必要性が高まる業種の1つと言えるでしょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーのイメージ画像

仕事内容

ファイナンシャルプランナーの業務内容は、お客様の資産にまつわるさまざまなお悩みに対して、最適な解決策を提案することでスムーズな解決を目指すことがメインの業務となります。

 

就職先に応じて、相談に乗る内容は変わりますが、基本的に資産に関するお悩み解決がメイン業務となります。

ファイナンシャルプランナーの就職先

ファイナンシャルプランナーの就職先は以下のような業界の会社が考えられます。

FP資格で転職が有利になる業界
  • 不動産業界
  • 証券業界
  • 銀行業界
  • 保険業界

入社してから資格取得を求められる場合もありますが、転職活動ではファイナンシャルプランナーの資格を既に保有している方が有利に働くでしょう。

合格難易度

合格率は以下の通りです。

級数 合格率
1級 10%程度
2級 25~30%程度
3級 70%程度

合格率を考慮した際、就職に明確に有利といえるのは2級資格以上となるでしょう。

3級資格の合格率は70%以上であるため、ライバルとの明確の優位性を築くことは難しいと考えられます。

年収を重視する際におすすめの資格

「これまで育児等で十分に仕事が出来なかった分、これからはバリバリ働いて稼ぎたい!」

年収重視で仕事する

そんな年収重視の転職を目指している方におすすめの資格についてご紹介します。

日商簿記

簿記の知識は、企業の経営活動における財政状況や経営成績を計算や記録によって、明確化する際に役立つ知識です。

基本的に財務系の業務に携わるためには、必須の知識と言っても過言ではありません。

 

日商簿記は1級〜3級まであります。

実務上、日商簿記2級資格まで保有していると転職活動に非常に有利になるでしょう。

 

合格難易度

日商簿記の合格率は以下の通りです。

級数 合格率
1級 5~14%程度
2級 10~28%程度
3級 40~55%程度

見ると分かる通り、2級以降の合格率はとても低いです。

計算や仕分けのルール等、覚えることも多く、計算問題も多数出題されるため、数学が苦でない方のみ受験を検討することをお勧めします。

日商簿記で転職が有利になる仕事

日商簿記で転職が有利になる仕事は以下の通りです。

簿記資格で転職が有利になる職種
  • 経理職
  • 会計事務職
  • 監査職
  • 営業事務職

会計事務所や税理士事務所へ事務員として就職する際にも、応募要件として簿記資格が含まれていることが多く、転職活動において有利になります。

社会保険労務士

社会保険労務士の仕事内容

社会保険労務士の業務内容は社会保険に関する書類作成や申請および給与計算に関する事務作業等です。

社会保険労務士は、社会保険および労働関係の法律に詳しい人事労務のエキスパートとして複雑な人事労務手続きの処理等を行います。

 

社会保険労務士の就職先

社会保険労務士資格取得によって有利になる転職先は以下の通りです。

社会保険労務士資格が有利になる転職先
  • 一般企業の人事労務部
  • 社会保険労務士事務所

一般企業にとって、社内で人事労務に関する手続きを内政化できることはコスト削減の観点で、大きなメリットになります。

そのため、有資格者が人事労務関連の職種の採用現場において有利に働きます。

社会保険労務士の年収

2016年に実施された厚生労働省の調査によると、社会保険労務士の平均年収は527万円です。

平均年収がやや高い分、社会保険労務士資格の合格難易度も高くなっています。

 

合格難易度

社会保険労務士の合格率は3~9%程度です。

科目が多く、試験範囲が幅広いことが合格率の低さに繋がっています。

また、多くの人事労務に関する法改正があり、最新の情報をキャッチアップしずらいところも難易度が高い理由の1つです。

 

まとめ

50代女性が転職に有利となる資格は、多数あります。合格難易度が高いと、当然年収も高くなる傾向にあります。

しかし、年収を基準として転職先を考える人だけではないでしょう。

 

他にも育児や趣味とのワークライフバランスや、勤務時間の柔軟性等を転職先選びの基準とするケースもありますよね。

ご自身の転職先選びの基準に合った資格を取得して、ご自身の理想に近い転職を実現しましょう。

おすすめの記事